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ゾッとして。

日常でちょっと、ゾッとしたおはなし。

こわいはなし。非通知の電話。



わたしが高校生の頃である。





もう今ではガラケー扱いだがカラー画面の携帯電話、カメラ機能付き!着信音が64和音!iモードなどが全盛期の頃である。






子供1人に携帯持たせるようになり始めた時代。。






まず友達になったら




『ケー番、メアド教えてよ♪』





の時代である。







今はLINE、便利だよね。















その頃、携帯電話大好きだったわたしは、用もないのに毎日毎日友達とメールし合ったり電話し合って過ごしていた。












ある日いつものように携帯電話が鳴ったので見てみると、





【非通知】……






悪ふざけで友達から非通知でかかってくる事もあったので、出てみる。









『……サー……ー……………ーーー………』









空気の擦れるような音以外、何も聞こえない。










「もしもーーし??」











『…………サー……ーー…………』







  



「誰ですかー??切りますよー??」









『…………』










ピッ。



「誰だろ。ま、いいや。」











後日。









〜♪




【非通知】







「ん、また非通知か。もしもーし!」












『…………サー…………ーー……』













「イタズラのつもり?誰??」













『…………サー…………ー……』












ピッ。












まぁ、気にせず過ごしていたが日に日に頻繁にかかってくるようになるのである。











~♪




【非通知】









「……」









『……サー…………ごそっ』











「……?」










  
『ごそ……ごそっ……ゴソゴソ…………ゴソ。ゴソゴソ。ゴソ!ゴソ!ゴソ!ゴソ!ゴソ!ゴソ!ゴソ!ゴソ!ゴソ!ゴソ!』











「……なに……。」













その日は何かが激しく擦れるような音がした。





まぁ……多感な時期である。笑





これは変態だ!!!と、すぐに気付き切った。













「ねぇー、お兄ちゃん。なんか最近非通知がかかってくるんだけど、しつこくってさ。」




「それは気持ち悪いね。あっちに電話料金思いっきりかけさせてやれば止めんじゃない?」






「そっか笑。何かむかつくし、そうしよう!」











そうこうしてるうちにタイミング良くかかってきた。











先ずは兄に出てもらう。



兄妹そろって結構怖いもの見たさ、イタズラするのは好きなのでワクワクした。









 

「もしもし?……誰、お前。」




「何か聞こえる?(小声)」




首を横にふる兄。








「うん、うん、うん、へぇ〜。俺もー。」

 



「え!何か言ってるの??(小声)」





首を横に振る兄。笑




「うん!うん!…………ほへぇ〜???(ふざけた声)」



 


「……ぶっは!なにそれ!!!笑」








こちらから色々仕掛けて行って、10分程度はつながったままだが相手は切らない。








反応がないのでつまらなくなり、とりあえずはTVの横に置いてTV観ながらほっとく事にした。






ガラケーは画面こちらに向けてどこにでも置けるので便利である。








 


それから10分経っても、30分以上経っても切れない……。






わたしの携帯の電池の方が先に切れてしまった。








「はぁ、長丁場だったな。まぁコレで懲りるでしょ……」






充電し始めたらまたすぐかかってきた。







「えっ。。ちょっと……しつこいって!」







その日はもううんざりしたので、ドライブモードという便利な機能をつかって(携帯いじっていても着歴が残り、電話はつながらなくなる。)しのいだ。







履歴に5件とかの微妙なラインではあるが笑……こわいというよりか、なんだかもううんざりしてきたので非通知を拒否する設定にした。











まぁ、非通知を相手にすること自体が間違いだったのだが。











専門学校にあがり、もう月日は3年以上経っていた。







ある日の事、非通知がかかってきて困ると友達の会話から聞こえてきた。








アパートに帰ってからふとその話題を思い出したわたしは、そういえばあの非通知の設定ってずっとなったままなのかな??



と、無性に気になってしまった。











設定の番号にかけてみる。




音声案内によると非通知の拒否設定はオンになっていたようだ。










「ほうほう、1回すれば何年経っても設定は続くのか。」












何年かぶりなので、ちょっと試しと思い非通知設定をオフにしてみた。







「なんか懐かしいなー」







ピッ。











待ち受け画面に戻した、





その瞬間である。














~♪











【非通知】












「えっ!?…………」








……








「……もし……も……し?」













『…………サー…………ーー…………』











「……あ……っ!!!」












『…………サー………ーー………やっと


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「っっ!!!」










ピッ。












「まさか……っ。ずっとかけてたの?……」











~♪





【非通知】







ピッ!





「いやだ!」
















~♪






【非通知】







ピッ!!!





「止めて!!!」











指先が震えてうまく番号が押せなかったが、とにかく急いで非通知の拒否設定をした。











「ハァ……ハァ……」



















もう、非通知設定は絶対解きたくないのである。

















誰なの?……