ゾッとして。

日常でちょっと、ゾッとしたおはなし。

こわいはなし。山にて。



10数年前の紅葉の時期の事である。


わたしがまだ学生の頃、当時から付き合っていた彼(今後も多々登場するであろう今の夫である)と山へドライブに出掛けた。






海も近ければ山も近く、いわゆる田舎。

紅葉ならいっそのこと山へ入ってしまえ!ということで車で山道へ。





どんどん坂を登って行く。

丁度キレイなところへ出たら止まって、また登って。





「キレイだねー!」

「真っ赤だねー!」





とってもキレイで、あっという間に山頂へ。

さて、降りて見ようか?と思って車の位置を調整していた矢先の事である。












『ぁ……ぁあァァぁぁぁぁ……』












「えっ!?……」

きょろきょろ見渡すが、何も……

「どしたの?」


「ちょ、今何か言った!?」

「いや?」


「変な声が……」

「えっ?」











確かに、わたしが助手席なので……右後ろから聞こえたのだ。







女の人の、苦しそうな声。

呪怨カヤコさんみたいな……。











「変だな……」

「何だろね?」












反対側も向こうと、彼がUターンする。







と、







 






『……ぅ……ぅぅうウ… 

「!!!」
「何!」

ぅぅぅぅううううー』







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今度は、男の人のうめく声が反対から。

左後ろから。。












「今今、今何か言ってたでしょ!?」

「言ってないよ!」






「聞こえた!聞こえた!!!」

「え、なんか怖いから帰るよ!?」

「うんうんうん!はやく!」












急いで下山。

謝りながら。。笑








「すみません!すみません!何も知らなかったんです!紅葉がただただ綺麗で山に入ってしまいました!」

「すみませんでしたー!ごめんなさいー!」








無事、下山。








後に彼に説明したが

「俺は何も聞こえなかったよ。。」













あんなにハッキリと声を聞いたのは初めてだ。














窓も、閉まっていたのに……………………。














きっと、

発信元は、、
























わたしの













耳元だったのだろう。























車の中にいたんだね。


















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